過去の定例会・01

みかんの定例会

11月の研修

今月は、~死にゆく人へのサポート~という、医療・介護の現場では、避けては通れない重いテーマについて考えてみました。死を身近に感じている高齢者などご本人にとっても大切な問題ですが、見守る家族の方々にとっても答えを出すまでも、たとえ答えを出したとしても、思い考え悩む深い問題だと思います。

介護職の立場では、訪問看護師などの医療職と連携を図りながら、ご本人の自己決定を尊重しながら、ご家族に寄り添っていくことが求められていると思います。”ご家族が、後悔を残さない介護”に少しでもお役に立てたらいいと考えています。

今回は訪問看護師のご経験がある方を講師としてお招きしました。看取りという深いテーマに常に携わっている医療スタッフのお話は、出席者の心に響きました。

9月の研修

公益財団法人介護労働センター講師 吉田由加里氏をお招きし、「介護の現場で働くということ」という演題でお話を聞きました。

介護職は専門職であるから、仕事に対するプロ意識を持って臨むことは当然必要ですということが、常にお話の中にありました。それでは、そのためにはどのようにしていったらよいのか。現場を持たれている方ならではの具体例をたくさん取り上げて、お話していただきました。コミュニケーションを上手に図ることは欠かせません。共感とは、傾聴とは、受容とは、介護の現場で信頼関係を築くのには大事な対応ポイントがあることを、丁寧に語っていただきました。お話の巧みさに時に笑いも起こり、あっという間の研修でした。

8月の研修

訪問看護師さんを講師にお招きして、介護職のできるマッサージの範囲について、講義を受けました。

日中、ケアに入ると、専門職が来訪してリハやマッサージをする時間帯に重なることがあります。介護職の皆さんは、それを見ることで大変学ぶことが多いようです。

一日をベッドで長く過ごす利用者さんにとって、体をさすってもらうこと一つで心地よくなる方は多いと思います。いろいろと限られた範囲の中で、介護職ができること、できないこと、それをわきまえて実施することとしないことでは、大きな違いです。危険な行為にならないようにすることを、改めて参加者は学びました。

<まずは座学から、次に体験演習を行いました>

7月の研修

ALS等の医療的ケアのある方の在宅ケア体制づくりのフォーラム

~介護職員等による喀痰吸引から生まれる可能性~

りべるたす様と共同開催になりましたが、当日は、たくさんの方が参加してくださいました。

講演者は、医師・看護師の医療職、地域生活支援にかかわる方、障碍者のコミュニーケーション支援を行っている会社の方など、それぞれのお立場で貴重なお話をしてくださいました。時間が短い設定でしたので残念だったくらいです。

在宅ケア対象者が医療的ケアを受けることは今後も多くなることが予想されます。地域で生活していくためには、医療職と介護職が連携して対象者の在宅を支えていくことが望まれます。第3号研修制度の生みの親とも言える厚生労働省障害福祉専門官である高木 憲司氏をはじめ、多くの専門家が一堂に集まり、医療的ケアの高い方の在宅に向けてのケアの課題や直面する問題についてお話をしていただいたことは、大変参考になりました。

40分ほどの短い時間でしたが講演者のシンポジウムも開催され、貴重なご意見をお聞きすることもできました。

参加者の皆様からも、役立つお話がたくさん聞けたと喜びの声が寄せられました。

6月の研修

<第一部>

訪問看護ステーションの看護師さんを講師の迎え、いろいろとお聞きしました。

介護職員がもっとも気になることは、利用者様の状態です。

ヒヤリハットについての質問にも、丁寧にお答えくださり安心して万が一にも対応できる力をいただきました。

ハツラツとした元気からもたくさんのパワーをいただきました。

<第二部>

喀痰吸引等の研修(第3号研修)が、2回終了しましたが、まだ混乱しているのが実情ですので、説明会を開きました。

先人の努力が実を結び、長い間待ち望んでやっと出来上がった制度です。

基本研修が終わったあと、看護職員と介護職員が連携を図り、利用者様宅で実地研修を終わらせていただければと思います。

認定特定行為業務従事者(第3号)を目指していってください。

5月の研修

日本ALS協会千葉県支部事務局長 川上純子氏を講師にお招きし、ALSの病気の理解、患者さんの日常生活、ヘルパー吸引に至る現在までの歴史、様々な喀痰吸引器についてなどご自身の経験を交えながら、語っていただきました。

短い時間では語りきれない25年間の活動のほんの一部についてお聞きしたあっという間の1時間でした。

4月の研修

意志伝達装置の入力に使われる様々なスイッチについての講習を受けました。講師は、みどりのまきば企画の代表、玉浦氏です。

スイッチにはいろいろあり、僅かな力でも動くタイプのものから、力の加減をしなくてもよいもの(蹴飛ばしたり押したりも可)、光電センサータイプがあります。

利用者さんの残存能力を見極め、使い勝手のよいスイッチを選択することが大切だとお話されていました。

視線入力装置も体験しました。

初めに目を合わせて装置に自分の瞳を感知させ、画面の文字盤を追っていくと、伝えたい文字の入力ができる機械です。

4秒くらい入力したい文字を見つめていますが、意に沿う文字を入力することはなかなか難しい作業でした。自分では見つめていたつもりでも、違う文字を感知してしまいます。使いこなすには、少し練習が必要なようです。

2月の研修

バッグバルブマスク(通称アンビューバッグ)の使い方について話を聞きました。講師は日本ALS協会千葉県支部の 梅田委員に依頼しました。

停電時や機械故障などのもしも・・・に備えて知識を持っておくことは大切です。皆、熱心に聞き入っていました。

みかんの活動に戻る